教圓寺 鐘楼
周防灘に面し、江戸時代に港町として繁栄した宇島の教圓寺は、宇島港を本拠にして財をなした万屋の主人 小今井潤治が全てのお金を出して創建した浄土真宗本願寺派の寺院です。小倉藩による宇島の築港と同時期の1821年に建てられ、1850年に正式な寺院に昇格しました。
1863年に建立された鐘楼は、高さ13.3メートルの珍しい木造3層構造で、2層目内部には大小の梵鐘が吊るされ、3層目からは宇島の町並みが一望でき、かつては物見やぐらも兼ねたと伝えられています。
港町として繁栄した宇島の歴史を物語る重要な建築物であり、豊前市では初めての登録有形文化財です。
場所 | 豊前市宇島481 |
---|